所長の北澤です。私が師事する研修講師であり、社会保険労務士である藤咲徳朗先生に
お聞きした話をご紹介いたします。
「ある農夫の1日」
ある農夫が、朝早く起きて畑を耕そうとした。ところがトラクターの燃料が切れていたので
近くまで買いに行ってきた。途中でブタの餌をやっていないことを思い出して
納屋に餌を取りに行った。すると、ジャガイモが発芽しているのを発見した。
これはいけないと思い、ジャガイモの芽をとっているうちに暖炉の薪が無くなっていることを
思い出して薪小屋へ足を運んだ。薪を持って母屋へ向かっていると、ニワトリの様子が変で
ある。どうも病気にかかったらしい。とりあえず応急処置を施して、薪を持って母屋にたどり着いた頃、日がトップリ暮れていた。農夫はヤレヤレ何かとせわしい一日であったと思いながら、
一番大切な畑を耕すことができなかったことに気がついたのは床に入ってからであった。
皆さんはこの話にどんな意味を感じますか?
「計画性をもって行動することが大事である」でしょうか?
それとも「臨機応変の大事さ」でしょうか?私はどちらの意味も感じ得ました。
必ずしも一つの価値観だけで人間は動くものではありません。人間は多様な価値観があります。
チーム等で同じ価値観で仕事を行うためには、1つになる大切さを従業員に説いていくと共に、
従業員同士の多様な価値観も理解し、尊重する姿勢が求められると感じます。
その価値観の「認め合い」が従業員同士、会社と従業員、相互のコミュニケーションアップに
つながり、ハラスメント防止の考え方に繋がると考えます。